
映画『ブレードランナー』に、多種多様な日本語が登場するのは有名な話だ。
街中の看板にも【おいしい料理】【お手持ちの烏口】【カクテル】【基礎の充実】【壺】など、奇抜な日本語が並んでいる。
未来のロサンゼルスで壺が流行っているのは意外だ。なんでも鑑定団がロサンゼルス出張したりしてるんだろうか。
日本要素は表記だけではない。映画冒頭では、ハリソン・フォード演じるデッカードがうどん屋に赴く。
なんらかのメニューを「4つくれ」と注文するが、うどん屋の店主に「2つで十分ですよ!!」と日本語でキツく制されてしまうシーンも、映画ファンの間ではおなじみだ。
ちなみに、デッカードがなにを食べたかったのかは、劇中では不明なままだ。映らないので。
しかし、のちに公開された別カットの映像から、赤黒いキモ~い魚であることが判明している。4つも食いたがるな。
さらに気になるのは、終盤で映る看板だ。
「ゴルフ用品 ライター バッグ 万年筆 時計 香水」と書かれている。
これは間違いなくハードオフのことだ。
ハードオフではゴルフ用品と日用品が並列しているし、ショーケースで時計や香水も売っている。
荒廃したロサンゼルスでも、株式会社ハードオフコーポレーションは元気に営業しているのだ。
ということは、『ブレードランナー』の世界でライブが決まったとしても安心だ。
ギターの弦が切れたり、シールドが断線しても、とりあえずハードオフに行けばいいのだから。