無敵の笑顔で荒らす

公衆トイレで優雅にお花(小)を摘んでいる最中、フンフンフン~…♪と鼻歌交じりにおじいさんが入ってきた。

 

「♪フンフンフンの笑顔で荒らすフンフンフン」

 

あっ。

 

「♪フンフンフの秘密がフンフフン」

 

『アイドル』だ。

 

「♪抜けてるとこさえ エリアのフンフフン」

 

YOASOBIの『アイドル』を歌いながら、隣に並んできた。

 

「♪完璧で嘘つきな君はぁ!」

 

ファスナーを下ろした!

 

「 天 才 的 な ア イ ド ル 様 !!」

 

チ ョ ロ ロ ロ ロ…。

 

僕は、普通に声を出して笑ってしまった。

ジジイはニヤリとしていた。

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