名古屋・金山ブラジルコーヒーでの出演が終わったあとの話だ。
外に出た瞬間、店の前でヤンキー4人組に絡まれた。
「お兄さん、金持ってそうすね」
「俺、ベンチプレス85kg上げるんすよ」
「失礼だと思ったら、ぜんぜん殴ってくれていいんで。ほら、顔。顔殴ってみなよ」
全部のセリフが怖すぎる。帰らせてください。ベンチプレスが何kgから凄いのかも知らないんです。
逃げるように、というか逃げる形でブラジルコーヒーに戻ると、すでにケバブジョンソンの演奏が始まっていた。
軽快に体を揺らすハヤトが目の前にいた。
ハヤトはデカい。190cm近くある。そのデカさに安心する。
ハヤトがおもむろに帽子を取って、長い髪をまとめた。
ハヤトはTRICKの頃の仲間由紀恵より髪が長いのだ。
フワッ、とフローラルな香りが漂った。
女性が横切ったのか? いや、ハヤトの髪だ。
不気味だった。さっきより怖い。
なにしろハヤトからは普段タバコの臭いしかしない。
「この人、こんな香りのする部位があったのか」と驚愕した。
あとで本人に伝えたら「俺っていい匂いがするのかあ」とちょっと喜んでいた。
そうは言っていないんだけどな。











