旬の映画や旬じゃない映画について熱く語るコラムです。
毎月20日更新!
ワンマンライブ『ナイトフライト2000』にお越しいただき、誠に誠にありがとうございました!
今回の予約特典は『空中カメラおもしろ新聞』(なんだその名前)だったので、僕も映画のコラムとかを書きました。
なんですが、数回書いた記事をボツにされてます。クッッッッッッッッソ〜〜〜〜〜〜〜。
ボツ理由が「スペースがない」という事だったので、せっかくだからここに載せようかなって。
サボリじゃないですよ。もったいないからですよ。
1995年(フランス)不思議な世界を小さなヤモリと一緒に冒険する陰気な少年・アレックス。一方。現実世界では突然人が変わったように明るく振る舞うアレックスに周囲は困惑していた。まったく人格の違う、二つの世界のアレックスに一体何があったのか?

空中映画ライター・寒川響氏。背景はポップコーンの海。
微妙に古い上、知名度も低い本作。というのも、どういう訳かVHS化されなかった上、近年発売されたDVDもパッケージデザインがマジでひどいので、観た事ある人は限られてくると思います。
検索しても「【悲報】洋画のパッケージ、改悪されすぎワロタ」みたいな2chまとめに取り上げられるのが出てくるだけ。不遇。
映画は本当に面白いのですが、なんて言うかその、パッケージ以外もね。魅力が裏目に出ちゃっててオススメしづらい部分はあります。
まず主人公が不愉快な子供という、とっつき辛い設定。
相棒のヤモリの助言に対して、「僕より上に立ったつもりか?」だの「いい奴ぶられるのは迷惑だ」だの、めちゃくちゃ嫌なことを言いまくります。できれば目を背けておきたい、子供の自己中心的で小賢しい側面を、妙に前面に押し出してきます。ダークサイドのジブリかよ。
そういう陰気なクソガキがパステルカラーの森を冒険します。めっちゃ面白い。けど「陰気なクソガキが冒険してて面白いんすよ!!」って言いづらい。絶対性格悪いと思われる。
さらに、並行する現実世界のドラマと、ファンタジー世界の冒険が絡み合って謎が解けていくしっかりとした構成。
こういうの大好きな人もいると思うんですが、実はこの映画、オチが怖いんです。伏線がちゃんと回収されるのはいいんだけど、斜め上のホラーを突然食らわせてくる。後味の悪いものを観たくなった時に観よう!
なんだかんだ言いつつも、ただオススメしづらいってだけで、内容は傑作です。
クレイアニメや合成などの古き良きテクノロジーがふんだんに活用された特撮や、“主人公は一切成長しないのに、無事主人公が成長する”という奇想天外なストーリーを観れるのは『ライトハウス』だけ。もっとみんなに知ってほしい、観て欲しい!
作品を観た後はパッケージをじっくり見ましょう。鑑賞後だとより笑えるよ、ひどすぎて。
という、存在しない映画の記事を書いたらボツになりました。まあそりゃそうだよな。
【そんなことよりライブのお知らせです】
ビクターロック祭り番外編 Dog Run Circuit’18
2018年11月10日(土)
shimokitazawa THREE
BASEMENT BAR
OPEN 12:30START 13:00
発売情報
一般発売9/22(土)〜
チケットぴあ 0570-02-9999
ローソンチケット 0570-084-003 (Lコード75229)
イープラス
BASEMENT BAR店頭
shimokitazawa THREE店頭