
そんなに読んでる人がいるとは思えないブログとは言え、一度決めた約束を破ったのは事実です。男として恥ずべき。
犬ヶ島
2018年(アメリカ)
監督:ウェス・アンダーソン
主演:コーユー・ランキン
「グランド・ブダペスト・ホテル」のウェス・アンダーソン監督が日本を舞台に、「犬インフルエンザ」の蔓延によって離島に隔離された愛犬を探す少年と犬たちが繰り広げる冒険を描いたストップモーションアニメ。近未来の日本。メガ崎市で犬インフルエンザが大流行し、犬たちはゴミ処理場の島「犬ヶ島」に隔離されることに。12歳の少年・小林アタリは愛犬スポッツを捜し出すため、たった1人で小型機を盗んで犬ヶ島へと向かう。
あらすじ引用:映画.com
一体何が起きた???
鑑賞直後の僕です。
この辺を僕が語るのはあまりにもおこがましいですが、映画の長い歴史の中で生まれた様々な映像表現を、独特の形と世界観で昇華した稀有な人だと思っています。
初期作品からブレないユーモアセンスと、その見せ方も作品ごとに進化させていくヤバい男、それがウェス・アンダーソン。好き・・・。
そして『犬ヶ島』の世界観は、全力で”あるある”の逆を行くものです。もう滅茶苦茶です。
市長の小林は病気にかかった犬を隔離するため、市内の犬を全てゴミ島に隔離します。(他にやりようあるだろ)
市長は手始めに自分の家の犬を島送りにしますが、納得いかないのは市長の養子・アタリ少年。
法律の施行から半年後、(半年!?) 小型飛行機を拝借して単身ゴミ島に乗り込みます。(手段のハードルがすごい)
果たしてアタリ少年は、犬だらけのゴミ島で愛犬・スポッツを見つける事ができるのか?(半年経ってるけど大丈夫?)
もちろん日本外の製作陣が描く日本なので誤差はあって当然ですが、もう誤差とかのレベルじゃありません。日本人が感じる、外国人が描く日本像に対する違和を逆手にとった、アクセルベタ踏みの“ありえない日本”、非常に面白かったです。
犬は犬、人は人。犬の言っていることは人間には理解できず、その逆も然りというスタンスが徹底されています。便宜上犬同士の会話は英語で表現されますが、劇中の人間には「ワンワン」としか聞こえていません。
だから、犬は口角を上げてニヤっと笑ったり、顔をクシャクシャにしたり泣いたりしません。ただ、目で訴えかけるだけです。
ストップモーションで描かれる瞳の動き、これがウェス・アンダーソンの”間”と相性が非常に良く、犬が黙っているだけで劇場に笑いが起きていました。犬の真顔ってあんな面白いんですね。
犬と人が分かり合えないからこそ、輝くシーンがいくつも描かれます。所詮分かり合えないものの、お互いを愛することはできる事はできるのです。
さらに言うと、愛することもできるし、「噛むこともできる」、と明言してくれるのがまた良いところですね!
ウェス・アンダーソンの作品に出てくる大人は、基本的にみな傷ついています。子供の頃に持っていた好奇心や純真さは、分別や教養とトレードされ、誰もが人生から受けるダメージを我慢しながら年を取っていく。そういう大人の姿を、ウェスはきっちり描きます。
でも子供はそんな事知ったこっちゃないので、大人がなぜ怒ったり悲しんだりするのか、わかりません。子供の時は、大人のそういう様って滑稽に映ってた気がします。
小林市長はそこんとこどうなのか、ぜひ劇場でお確かめください。
何度でも、何度でもだ!!
6月17日(日)
「やついフェス」
会場:渋谷のライブハウス(詳細はまだ未定)
出演時間:未定
共演:DJやついいちろう/サニーデイサービス/ホフディラン/堂島孝平/カジヒデキ/シャムキャッツ/カネコアヤノ/DENIMS/ドミコ/MONO NO AWARE/The Wisely Brothersなど多数
チケット購入、共演者詳細は公式サイトから。
6月24日
「スーべニール日和−棚木竜介と図書館1stアルバム発売記念イベントー」
会場:北参道ストロボカフェ
開場/開演12:30/13:00
料金:2200(+1ドリンク)
共演:棚木竜介と図書館/毛玉
7月16日(月・祝)
「WaikikiRecord 19th ANNIVERSARY PARTY」
会場:渋谷O-NEST
開場17:00開演17:30
予約2,800当日3,300 +1drink(600yen)
出演:ELEKIBASS/ワンダフルボーイズ/空中カメラ/PARIS on the city!
10月13日(土)
空中カメラワンマンライブ「ナイトフライト2000」
場所:渋谷o-nest
前売2500円+1D
開場/開演18:00 18:30
来場者特典アリ