どうも、牧野です。今日から担当楽器のベースについて書こうと思います。何回続くかな。
先に書いておきたいんだけど、自分はけっこうベースという楽器について苦労してきました(それは今もだけど)
理由を箇条書きにしてみた。
・ベースをやろうかとなった時に聴いていた音楽のベースのミックス(音のバランス)が聴き取りづらかった。
・カナル型イヤホン(乳首みたいなのを耳に突っ込むタイプ)を持っていなかったので更に聴きとりづらかった。
・ギターを元々やっていて、すんなりコンバートできるかと思いきや意外と難しかった。
・そもそもベースの魅力がよくわからなかった。
・ベーシストのおすすめをネットで調べてもウルテク(ウルトラテクニック)やスラップ奏法(弦を叩いたり引っ張ったりするやり方)の達人がまとめられたサイトばかり出てきて参考にならなかった、死ぬかと思った。
そこで、今まで模索してきた中でおもしろいと感じたベーシスト・楽曲を知っている範囲で広く浅く紹介していく連載をやりたいと思います。昔の自分に向けてやっていく感じですね。
「いやいや、牧野こいつ知らねえの?」ってなった場合はおしえてくれたら助かります。(ウザい感じの文章はやめてね)それと、カナル型イヤホン推奨です。
それじゃあ行ってみよう。
センスオンリー宅録系 アレックス・ブレッティン from マイルドハイクラブ
いきなり本職以外を紹介している。
ベーシストとして侮れない、どころかけっこうナイスな人が一人で全部録音している宅録ミュージシャンには多いです。上手さの理由として思うのは
①歌ものを作ろうとした時にギターとドラムはうるさくできない場合が多い × 全ての楽器を担当している=ベースを凝りだす
②いいメロディが書ける=いいベースラインが書ける
ということ。空中カメラもこの間まで作詞作曲の中村竜が作ったデモのベースを丸々採用していてそれはかなりクソッとなっていた。クソッッッッッ。
宅録ベースはジャンルや特定のリズムならではのよくある動きを簡略化しつつ軽く自分のニュアンスが入っていて、ベース専門でやっている人によくあるテクニカルな手癖の無いシンプルなおもしろさがある。たまにがっつり歌うベース(主旋律としても機能したりするベースラインのことをいうのかルート音から外れて色々なフレーズを弾いているベースのことをいうのかよく知らないけどそんな意味)だったりもしてそれも良い。“ヘタウマ”という感じ。
アレックス・ブレッティンもそういうフレーズを作れる内の一人。曲がチルでめちゃいいので他のもおすすめ。
使用機材:ライブでsquierのプレベにスポンジを挟んでバンドメンバーが使っていたのでそれだと思う
ロック系 亀川千代 from ゆらゆら帝国
こういうガレージロックナンバーでの良さをよく語られるベーシスト。
ベースの褒め方のひとつとして「うねっている」というのがあるんだけど、要するにこれのことなんじゃないかと思う。輪郭のほとんどない音でマイナーペンタトニック多用の動きの多いロックなラインを一曲通してやっている。
この人がありがたいのは姿も冴えているところだったりする。ゆらゆら帝国はお洒落なグループだった。
激しい曲も良いけど爽やかな曲では歌心のある外さないフレーズが聴けて、それがめちゃい~の。おすすめです。
弾いてみた(楽器をコピーした動画のこと)が少しだけ上がっているのでそれを聞いてみるのもいいかも。
使用機材:Gibson EB-3, Fender jazzbass, Jerry Jones longhorn
昔のジャズ系 ジミー・ブラントン
あまり詳しくないけどジャズの人も紹介してみようと思います。
ジャズのベースだと有名な人でも「バックに徹する演奏が~」「正確な音程と太い音が~」と褒められる場合が多くてそういう人はこちら的にあまりおもしろ味がなかったけど、このジミー・ブラントンは超イケている。なんなら革命的でもあったらしい。
まだモダンとかモードとかに至っていない、ジャズのあの感じを凝縮した様なフレーズがナイスですね。
ウッドベースで他に気になる人だとスコット・ラファロとニールス・ペデルセン、二人共有名人らしいです。正直あまり調べられていません。
使用機材:ウッドベース
今回は漠然と歌うベースを集めてみた感じですね。次回はどうなるんでしょうか。。。それではさようなら。