寒川です。本当に適当に選ばれたお題で、これからちょくちょくブログを書いていきます。お題にそった僕の思い出だったり、実際の記憶がないときはもう創作になっていくと思いますが、ぜひ読んでいただけると嬉しいです。

本日のお題は「ジャムパン」です。

 

みなさん、「コッペパン つぶあん&マーガリン」をご存じでしょうか。

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これです。見たことありますよね。スーパーやらコンビニやらでよく売ってるこれ。

めっちゃめちゃ美味しいんですよ、このパン。高校3年間このコッペパンを食べ続けたぐらいうまい。残念ながら食べ物を褒める語彙が僕の引き出しに「美味しい」と「うまい」しか入ってないんでこればっか言いますけど、すげーうまい。たぶん世界で一番おいしい食べ物なんじゃないでしょうか?

で、この世界一おいしい食べ物をたった110円で食べられる人生に感謝しながら学校からスッサカ帰っていた高校2年生の春の話です。例のごとくコッペパンを買い、袋を開けたところで、草むらから何者かが僕を見つめいているのに気づきました。

美少女でした。違う、嘘です。これは願望でした。きったねえ猫が僕を見ていました。

毛並みは薄汚いのですが、肉体は妙にムッチリしていました。たぶんこの通学路で学生からメシをたかって生活しているのでしょう。

しばらく目を合わせていると、彼は「フアーン」と一発鳴いて、僕のほうに近寄ってきました。要は、「ここ通りたきゃあみかじめ料払いなジャリガキ」ということでしょう。察した僕は「つぶあんマーガリンコッペパン」をちょっとちぎり、彼の目の前にそっと置きました。ぜいたくな事に、つぶあんとマーガリンがすこし乗っかっている部分です。

フガフガとパンを嗅いだ直後、彼はすばやく咀嚼し、僕からなぜか距離をとりました。そして一言言い放ったのです。

「ジャム!!」

耳を疑いました。はっきり発音したのです、「ジャム!!」と。猫が。要求してきたのです、別のパンを。猫が。

もっかい言ってくれ、と思いましたが、僕が動揺している間にスタスタとどこかへ行ってしまい、その後しばらくは見かけることすらありませんでした。

あいつらは、実は人語をしゃべれる可能性があります。それ以来、猫を見かけるとどうにかコミュニケーションをとろうと頑張っているのです。猫がたくさんいる街にもよく行くようになりました。下北沢とか。下北沢のモナレコード付近とかね。8月25日に空中カメラがお昼12時からライブをやることでおなじみ、下北沢モナレコード付近で、猫にジャムパンを与えようとしている男がいたら、それが僕です。

8月25日(日)

場所:下北沢モナレコード
会場 12:00 / 開演12:30
ランチ込み¥2500 / 1drink込み¥2300
出演
モダンレコード / 空中カメラ / and more…

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