こんにちは、空中カメラの寒川響です。あいさつは終わりです、スター・ウォーズの話が臆面もなくできる季節になりましたね!最高!

僕は幼少期からスター・ウォーズを親に見せられまくり、どの家庭でも当然そうであると思って育ってきました。しかし、スマホでスター・ウォーズのゲームをするくせに「映画は一回も観た事はない」とのたまった牧野くんにより、僕の価値観は瓦解したのです。去年のことです。

その夜、動かなくなった牧野くんを土に埋めながら、僕は誓いました。こんな悲劇を繰り返してはならないと。

すなわち、「ローグワン」公開前にスター・ウォーズの基本をちょっとだけおさらいしましょう!しないと、僕は何をするかわかりませんよ!

スター・ウォーズってどんな話?

未見の方の為に多くは言えませんが、大河ドラマのSF版だと思ってください。
ここでは語れ得ないくらい要素が多く、世界観がデカいにも関わらず、ほとんどの人類が理解可能なテーマにすべては収束します。軽い気持ちで楽しみましょう。

スター・ウォーズってどの順番から観れば良いの?

絶対にエピソード4からです。エピソード1から観るのはオススメしません。
なんでだよ、と思うでしょうが説明しましょう!

当然、物語の時系列はエピソード1から順番に進みます。
しかし、映画が作られた順番はEP4→EP5→EP6(旧三部作)、数十年後にEP1→EP2→EP3(新三部作)、さらに数年後EP7、という風にバラバラです。以下の表をご覧下さい。

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EP4公開当時の1977年・・・え?変な生き物のマークが気になる?

失礼、これは「ジャー・ジャー・ビンクス登場マーク」です。名キャラ  ジャー・ジャー・ビンクスが登場する作品につけておく、僕が考えた封印です。「ジャー・ジャー・ビンクスを一瞬も見たくない」という方向けに必要なものなのです。一定数マジで存在する層です。

えーと、なんでしたっけ。そうそう、制作者のジョージ・ルーカスが構想した全てを実現するのは、1977年の技術的には不可能でした。
そのため、多部作構想はあったけど、「スターウォーズ」はとりあえず単発の映画として公開されたのです。当時のタイトルもただの「スターウォーズ」。エピソードのナンバリングも副題もありませんでした。

初作が大ヒットしたため、続編として「スターウォーズ  帝国の逆襲」「スターウォーズ  ジェダイの復讐」が作られ、ひとまず三部作として完成したのでした。これらが正式にEP4〜6と呼ばれ始めたのは1999年にEP1が公開された後の話です。

何が言いたいかというと、旧三部作は完結させるつもりで作られた作品であるがゆえ、その過去を描く新三部作を先に観てしまうとネタバレを喰らっているに等しいのです!あの人の正体とか、あの人の秘密とか、旧三部作で演出上大事になってる部分が丸わかりだからです。
旧三部作を観た後、「おお、このキャラにはこんな過去が・・・」と新三部作を観るのがオツな楽しみ方と言えましょう。ズバリそうでしょう。

そしてEP7はそれらを全部消化してから観ると感激もひとしおです。が、実はなんとなくスターウォーズのお話を知っている程度でも楽しめます。すごい作品です、あれは。

今度公開される「ローグワン」がエピソード8なの?

いいえ、違います。旧三部作が本編、新三部作が前日潭、続三部作(EP7〜9)が続編であるならば、「ローグワン」は外伝です。
時系列的にはEP4の直前、さっきの図で言うとここです。

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「ビンクス・マーク」は出るか出ないか分からないので「?」です。これぞギャンブルですね。

敵軍から兵器の設計図を盗み出そうとする部隊の物語。おそらく今までのどのスター・ウォーズ作品より、ぶっちぎりでSF戦争映画になっているはずです。

本作の監督 ギャレス・エドワーズは軍マニアであり、うってつけの人財であったと思います。低予算ながらも非常に秀逸な処女作「モンスターズ」が目を引き、2014年にはいきなり大作「ゴジラ」を任されヒットしました。

「ゴジラ」にはいくつか妙にカッコいいシーケンスがあり、その一部がこれです。

めっっっちゃカッコいい・・・・・。
そう、ゴジラや他の怪獣が暴れてるところより、米軍がなんかやってるシーンの方が圧倒的にカッコいい。「ローグワン」は基本的にずっと「軍がなんかやってるシーン」ばっかりだと思うので、ギャレスが監督するのは最高なんです。

エピソード4直前ってことは、エピソード4をおさらいしとけばOKなの?

してもしなくてもいいです。

じゃあこの記事はなんなんだ、という事になるんですが、マジでどっちでもいいです。
なぜなら既に観ている人も、初見の人も楽しめるように出来ているはずだからです。

エピソード4を観ていれば「なるほどここに繋がるのか〜〜!」と思えますし、観てなければ、映画館の帰りにTSUTAYAに寄れば一瞬で続きが観れてお得です。

外伝が初めてのスターウォーズ、そんな導入も悪くないじゃないですか。僕もジョジョは5部から入ったクチですよ。

 

さて、ちょっとは助けになったでしょうか?なってない気もしますが、「ローグワン」を観た後にスターウォーズの本編が気になってくれると僕は嬉しいです。

それでは、中村竜もスターウォーズ観てないらしいんで、この辺で。最近のチェーンソーって持ち運びしやすくて助かります!

 

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ホドロフスキーのDUNE

2013年(米)
監督:フランク・バヴィッチ

はい、毎度どうも。空中カメラの寒川響です。

ちょっと今日は昔話から始めますね。
田中、牧野と僕は同じ高校に通ってまして、昼休みになると図書室前のベンチで飯を食いつつ、漫画と映画とCDを交換してはオゲレツトークで笑う、というルーチンを3年まるまる繰り返していました。目も当てられません。スポーツ、青春、さわやかな笑顔、甘酸っぱい恋愛、などというワードからかけ離れた、ひどい高校生活です。

そんなカラッケツ青春時代において、田中が「値千金とはこいつの事だぜ〜〜!」と声高にヤバがっていた作品の一つが「ホーリー・マウンテン」なる映画だったのです。すなわち今回取り上げる、アレハンドロ・ホドロフスキー監督の名作です。

僕は初めて見たとき、「イカれてるな」としか思いませんでした。

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ご覧の通りです。

 

脳が処理できない映像をわんこそばのスピードで繰り出してきます。映画を「観る」というより「浴びる」体験が可能です。終盤僕は笑いっぱなしだったのですが、なんで笑ったのか説明しろと言われてもできない、そういう作品です。

そういう作品が空前のヒットをたたき出した時代があったんです。

とにかく大ヒットにより金を手に入れたホドロフスキーが次に挑んだのが、本格SF超長編小説「DUNE」です!

ようやく本作「ホドロフスキーのDUNE」の話ですが、要するに映画を撮ろうとしたけど色々あってオクラ入りするドキュメンタリー映画。

同じく映画制作頓挫ドキュメンタリーに「ロスト・イン・ラ・マンチャ」(ドン・キホーテを映画化しようとして失敗する話)がありますが、またこれは趣の違う頓挫ぶりです。「ロスト・イン〜」はその失敗ぶりを「なるほど、こんな事も起こるもんなのか」と楽しむものとするならば、本作はカルチャーの粋を集めて出来上がるはずだった超大作が完成しなかった事を惜しむ、偉大なる墓標のような作品です。グレイトフル・デッドです。

「DUNE」の制作にかけたホドロフスキーの情熱たるや凄まじく、神懸かり的なスカウト能力と壮大なイマジネーションで、多岐に渡る分野のビッグネームを協力させます。この過程が非常に面白く、関わる人間に熱が波及していく様が見てて爽快。彼らによって生み出されたアートワークやコンテは圧巻の一言です。

加えて、(恐ろしい事に)ホドロフスキーは採算も映画のヒットもそんなに考えてません。彼の目的は、「人間の心の在り方を変える映画を作る」ことです。そうです、彼はヤベー奴です。本作はそんな彼の思想に迫るドキュメンタリーでもあり、芸術に狂っている人間の異質さ、美しさをかいま見る事ができる作品です。

 

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“芸術に狂っている人間”の姿。本作が受賞したモントリオール映画祭に出席できなかったので、観客に向けてビデオメッセージを送ったが、全裸だった。

 

超大作「DUNE」は果たしてどの様な最後を迎え、映画界にいかなる遺産を遺したのかは実際観てもらうとして、なんで今更「ホドロフスキーのDUNE」を紹介したのかというアレなんですけども。

レジェンダリー・ピクチャーズが「DUNE」の映画化権を買ったらしいんですね。ヒュウゥゥ〜。

狂ったインターステラーみたいなの作ってくれると楽しそうですね。公開されるその日をお楽しみに!もしくは、また頓挫するかもな!ではおさらば!

 

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ヒゲアカペラ4本目は、PUFFYさんの「アジアの純真」。

原曲のアレンジは奥田民生さんによるE.L.Oサウンドが盛り込まれていて、聞いてて遊び心がくすぐられるわねい。

そんでもってE.L.Oのサウンドの一つといえばジェフ・リンのコーラスワーク。

声はそれほど重ねてない(3、4声くらいだろうか?)と思うのだけど、ずしっとボリュームあってとても心地良い。

うーん、あのオシャレなコーラス技術を取り入れたいなぁ。

誰かその能力をチップにして僕の脳に埋め込んでくれぇええい!!

でもチップ埋め込むためには頭を解剖しなきゃいけないから嫌だぜえええ!!!

ちくしょおおおおおお、いええええええい!!!!!!!

そういえば「アジアの純真」はむか~し空中カメラ(まだドラム・中村隼が加入する前)でカバーしたことあったね。

いぇい、メンバーのみんな懐かしんでるかぁああい!!!


ライブ情報

11月26日(土)
場所 高円寺ウーハ
開場 17:30 / 開演 18:00
料金 2000円+ドリンク(500円) このイベントはご予約不要です
出演 さよならまいふれんど/どろうみ/空中カメラ/オルカノラー/江村健バンド

 

▼NEW!!

12月31日(土)

「Tokyo Styles.〜count down party!!2016-2017」

場所 渋谷7thFLOOR
開場開演 18:00 (26:00終演予定)
料金 1000円+1drink *再入場可能
出演: カツマーレー / The SOUL KITCHEN / ELEKIBASS / 南国ペヤング / 空中カメラ / 森田崇允×早方大樹 / HAPPLE / and more
DJ: あり

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