空中カメラの映画好き 寒川響が、
旬の映画や旬じゃない映画について熱く語るコラムです。
毎月20日更新!

そろそろ公開が終了するのでアップしますが、記事内にそりゃもうネタバレがあります。
すでに本作を鑑賞した人と、未来永劫観る予定が無い人だけ読んでください。
ていうか未来永劫観る予定が無い人、この記事読んでも楽しくなくない?

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

2018年(アメリカ)
監督:アンソニー・ルッソ/ジョー・ルッソ
主演:ロバート・ダウニー・Jr.

「アイマンマン」「キャプテン・アメリカ」「マイティ・ソー」などマーベルコミック原作で、世界観を共有する「マーベル・シネマティック・ユニバース」に属する各作品からヒーローが集結するアクション大作「アベンジャーズ」シリーズの第3作。アイマンマン、キャプテン・アメリカ、ソー、ハルクといったシリーズ当初からのヒーローたちに加え、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」「ドクター・ストレンジ」「スパイダーマン ホームカミング」「ブラックパンサー」からも主要ヒーローが参戦。6つ集めれば世界を滅ぼす無限の力を手にすると言われる「インフィニティ・ストーン」を狙い地球に襲来した宇宙最強の敵サノスに対し、アベンジャーズが全滅の危機に陥るほどの激しい戦いを強いられる。

あらすじ引用:映画.com

「敬意を評するぞ、スターク。 安心しろ、人類の半分は生き残る。 ・・・彼らがお前を覚えていれば良いな。」
いいねえ、サノス。魅力的な悪役ほど、シビれるセリフを言ってくれますね!
「お前は今まで食べたパンの枚数を覚えているのか?」(ディオ)とか、「総動員しろ!!」(スタンスフィールド)とかね。
あと「おコンバンハ」(ジャック・トランス)とか。
本作の焦点は“サノスが悪役としてどんだけヤバいのか”という所にあります。
悪役としての説得力が無い限り、もはや『アベンジャーズ』のタイトルは成立しえないと思うんです。
アベンジャーズとその周辺の戦力は、総合すればほとんど負けの目はありえません。チームに神様いるし。
今作でシリーズ19作目、作品を重ねるごとに登場人物たちは当然成長していきます。強いキャラクターが、映画を経るごとに強くなるのが基本です。
だってそうでしょう。「なんか大変なこと起きてるけど、最初から最後までサ〜ボろ」っていうメンタルの人、ヒーロー映画の主人公に向いてないじゃないですか。ラッキーマンだってもうちょい頑張ってるよ。
そういう訳で、「最終的にはどうせアベンジャーズが勝つんでしょ」と。「大人数で寄ってたかってボコボコにするんでしょ」と思ってました。
開始5分でソーとハルクがタコ殴りにされるまでは。

知らない方のためにドラゴンボールで例えると、ソーとハルクって戦力的には悟空ベジータなんですよ。
いきなり悟空とベジータがクソボロにやられる事あります? “最後に出てきてなんとかしてくれる”要員じゃん、二人は。
悟空とベジータをクソボロにした奴と、残ったピッコロとかクリリンが頑張って戦わなきゃいけないんですよ。
しかもそいつ、着々と更に強くなって行きますからね。悟飯が「お、お父さんが負けるなんて・・・」とか言ってる間にどんどん強くなっちゃう。
絶望感伝わったでしょうか。え、そもそもドラゴンボールを知らない?
じゃあ、あなたが要塞に住んでると想像してください。
で、一人の強盗が来ました。
全トラップがブッ壊されて、あなたの寝室の前にそいつがいます。
はい、ご理解いただけましたね。
たとえ寝室の扉がメチャクチャ頑丈でも、その上あなたがマシンガン持ってたとしても、要塞をブッ壊して進んで来た奴に果たして効くのか、不安甚だしいですよね。
サノスはそういうヴィランです。
何より恐ろしい事に、調子をこかない。
だいたい、強大なパワーを手に入れた悪人は調子をこいてすぐ負けます。サノスは全然こいてくれません。目的と計画がキチンとあって、それに準じる揺るぎない覚悟があるからです。
勝手な思想を宇宙の全生命に押し付けるカス野郎であることは間違いないのですが、強大かつ理知的なキャラクターである事も間違いないと思います。

対して、アベンジャーズは非力です。
色々あったせいで居る位置も心もバラバラであり、個々の戦闘力は物凄いのに、それらを活かすチームワークがどっか行っちゃってます。
的確な指示でチームをまとめ上げるリーダーだったスティーブ(キャプテン・アメリカ)が、ワカンダ戦でほぼ単騎の戦いをしてるのが印象的でした。
とはいえ、今までの作品に出演したほとんどのキャラクターが一同に会した訳ですから、次作のチームアップに期待が高まる所ですね。
ほぼ全員死んだけどなあ!!!!
俺の大好きなスパイディを殺したのはマジで許さんからな!!!!
トム・ホランドのスパイディは俺の性癖的にドンズバなんだぞ!!!!

右がトム・ホランドが演じるスパイダーマンです。可愛すぎ。同棲したい。
まあその、映画を見る前にいろんな予想をするじゃないですか。
「最後はサノスが自滅したりするのかな」とか、「いや、ストーンを全部集めるのは次作で、今作は追い返す感じかな」とかさ。
あんな完敗することあんの??
悪人の目的が完全に達成されちゃうオチって、やっていいの・・・?
といった感じで、ある意味タブーに踏み込んだ本作ですが、本記事で書いた通り、サノスはそれをやれる説得力のあるヴィランでした。
次作まで1年待たなければいけないのはしんどいですが、サノスをブッ飛ばすアツい作品を期待して、粛々と待ってます。
それではみなさん、また来月!
さよう・・・なら・・・
【そんなことよりライブのお知らせです】

6月24日
「スーべニール日和−棚木竜介と図書館1stアルバム発売記念イベントー」
会場:北参道ストロボカフェ
開場/開演12:30/13:00
料金:2200(+1ドリンク)
共演:棚木竜介と図書館/毛玉

7月16日(月・祝)
「WaikikiRecord 19th ANNIVERSARY PARTY」
会場:渋谷O-NEST
開場17:00開演17:30
予約2,800当日3,300 +1drink(600yen)
出演:ELEKIBASS/ワンダフルボーイズ/空中カメラ/PARIS on the city!

10月13日(土)
空中カメラワンマンライブ「ナイトフライト2000」
場所:渋谷o-nest
前売2500円+1D
開場/開演18:00 18:30
来場者特典アリ

sangawa-pc

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すみませんでしたーーーーー!!!!!

本日は27日です。ツーマンライブでハシャいでたら、更新を一週間アレしてしまいました。
そんなに読んでる人がいるとは思えないブログとは言え、一度決めた約束を破ったのは事実です。男として恥ずべき。

土下座のロケ地のチョイスをミスったため、あんまり反省しているように見えないかもしれませんが、このセブ島の海よりも深く反省しております。来月はちゃんと更新日守ります。今後もよろしくお願いします。

犬ヶ島

2018年(アメリカ)
監督:ウェス・アンダーソン
主演:コーユー・ランキン

「グランド・ブダペスト・ホテル」のウェス・アンダーソン監督が日本を舞台に、「犬インフルエンザ」の蔓延によって離島に隔離された愛犬を探す少年と犬たちが繰り広げる冒険を描いたストップモーションアニメ。近未来の日本。メガ崎市で犬インフルエンザが大流行し、犬たちはゴミ処理場の島「犬ヶ島」に隔離されることに。12歳の少年・小林アタリは愛犬スポッツを捜し出すため、たった1人で小型機を盗んで犬ヶ島へと向かう。

あらすじ引用:映画.com

なんだこの映画???
一体何が起きた???
あまりにファンタジックで奇妙奇天烈な1時間45分。感情が子供みたいに垂れ流しになった(何度も笑ったし、普通にビックリして「ええっ!」って声出たシーンもあったし、その時おばさんみたいに口を両手で押さえてしまった)せいか、鑑賞後30分くらい笑い方とか忘れてしまいました。


鑑賞直後の僕です。

ウェス・アンダーソン監督作品に対する僕の憧れはちょっと筆舌に尽くし難いものがありまして、とにかく中2でファンになって以来ずっと夢中です。
この辺を僕が語るのはあまりにもおこがましいですが、映画の長い歴史の中で生まれた様々な映像表現を、独特の形と世界観で昇華した稀有な人だと思っています。
初期作品からブレないユーモアセンスと、その見せ方も作品ごとに進化させていくヤバい男、それがウェス・アンダーソン。好き・・・。
そして今作。今までで一番ブッ飛んだ内容でした。
前にも書いたのですが、僕は“ない話”をされるのが好きです。
そして『犬ヶ島』の世界観は、全力で”あるある”の逆を行くものです。もう滅茶苦茶です。
まず舞台は近未来の日本、ウニ県メガ崎市。(そんな名前があるかよ)
市長の小林は病気にかかった犬を隔離するため、市内の犬を全てゴミ島に隔離します。(他にやりようあるだろ)
市長は手始めに自分の家の犬を島送りにしますが、納得いかないのは市長の養子・アタリ少年。
法律の施行から半年後、(半年!?) 小型飛行機を拝借して単身ゴミ島に乗り込みます。(手段のハードルがすごい)
果たしてアタリ少年は、犬だらけのゴミ島で愛犬・スポッツを見つける事ができるのか?(半年経ってるけど大丈夫?)
もうあらすじだけで激ヤバですが、さらには万能ハッカー高校生、毒を仕込む寿司屋、深いのか浅いのかわからない俳句、ボディガード横綱、メカ犬、軍用の歯、オノ・ヨーコまで出てきます。やりすぎ!!!
今までのウェス・アンダーソン監督作品とは一線を画す規模の”なさ”。
もちろん日本外の製作陣が描く日本なので誤差はあって当然ですが、もう誤差とかのレベルじゃありません。日本人が感じる、外国人が描く日本像に対する違和を逆手にとった、アクセルベタ踏みの“ありえない日本”、非常に面白かったです。

そして、素晴らしいのは映画の骨子を支えるストップモーション表現。同監督のストップモーション作品『ファンタスティック MR.フォックス』の動物たちは戯画化されていたため、感情表現が人間と同様に豊かでしたが、『犬ヶ島』の犬たちは明らかに別の表現を目指していたように思います。
犬は犬、人は人。犬の言っていることは人間には理解できず、その逆も然りというスタンスが徹底されています。便宜上犬同士の会話は英語で表現されますが、劇中の人間には「ワンワン」としか聞こえていません。
だから、犬は口角を上げてニヤっと笑ったり、顔をクシャクシャにしたり泣いたりしません。ただ、目で訴えかけるだけです。
ストップモーションで描かれる瞳の動き、これがウェス・アンダーソンの”間”と相性が非常に良く、犬が黙っているだけで劇場に笑いが起きていました。犬の真顔ってあんな面白いんですね。
上に書いたような、人間と犬のディスコミュニケーションは本作の大きなテーマになっています。
犬と人が分かり合えないからこそ、輝くシーンがいくつも描かれます。所詮分かり合えないものの、お互いを愛することはできる事はできるのです。
さらに言うと、愛することもできるし、「噛むこともできる」、と明言してくれるのがまた良いところですね!

子供と犬達がそのように描かれる一方、エゴイスティックで威圧的、そして行動がやや唐突な”大人”代表として小林市長というキャラクターが存在します。
ウェス・アンダーソンの作品に出てくる大人は、基本的にみな傷ついています。子供の頃に持っていた好奇心や純真さは、分別や教養とトレードされ、誰もが人生から受けるダメージを我慢しながら年を取っていく。そういう大人の姿を、ウェスはきっちり描きます。
でも子供はそんな事知ったこっちゃないので、大人がなぜ怒ったり悲しんだりするのか、わかりません。子供の時は、大人のそういう様って滑稽に映ってた気がします。
滑稽で、人生がしんどいからこそ、ウェスの作品の中で愛すべき存在として輝く大人達。
小林市長はそこんとこどうなのか、ぜひ劇場でお確かめください。
じゃ、僕はもう一回、今度は吹き替えで見に行ってきます。
何度でも、何度でもだ!!
【そんなことよりライブのお知らせです】

6月17日(日)
「やついフェス」
会場:渋谷のライブハウス(詳細はまだ未定)
出演時間:未定
共演:DJやついいちろう/サニーデイサービス/ホフディラン/堂島孝平/カジヒデキ/シャムキャッツ/カネコアヤノ/DENIMS/ドミコ/MONO NO AWARE/The Wisely Brothersなど多数
チケット購入、共演者詳細は公式サイトから。

6月24日
「スーべニール日和−棚木竜介と図書館1stアルバム発売記念イベントー」
会場:北参道ストロボカフェ
開場/開演12:30/13:00
料金:2200(+1ドリンク)
共演:棚木竜介と図書館/毛玉

7月16日(月・祝)
「WaikikiRecord 19th ANNIVERSARY PARTY」
会場:渋谷O-NEST
開場17:00開演17:30
予約2,800当日3,300 +1drink(600yen)
出演:ELEKIBASS/ワンダフルボーイズ/空中カメラ/PARIS on the city!

10月13日(土)
空中カメラワンマンライブ「ナイトフライト2000」
場所:渋谷o-nest
前売2500円+1D
開場/開演18:00 18:30
来場者特典アリ

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空中カメラの映画好き 寒川響が、
旬の映画や旬じゃない映画について熱く語るコラムです。
毎月20日更新!
みなさん、”恋”してますか・・・?
新生活もスタートして早ひと月近く経ちましたね。そろそろ恋の小さな芽を見つけたりしてませんか?
恋というのはあらゆることから始まるものです。
落としたケシゴムを拾ってもらった、帰りの電車がなぜかいつも一緒、図書室で借りた本にいつも同じ男の名前がある、などなど・・・。
僕には一切無縁だったけどな!!!!
バーーーーーーーカ!!!!!!
どうもこんにちは、愛も恋も映画から教わった男です。そんな僕がものすごく好きな恋愛映画、今回は紹介していきます。

ラブ・アゲイン

2011年(アメリカ)
監督:グレン・フィカーラジョン・レクア
主演:スティーブ・カレル

仕事も家庭も順調で文句なしの生活を過ごしてきた40代のキャル(スティーヴ・カレル)は、愛妻エミリー(ジュリアン・ムーア)が浮気をし、離婚したいと打ち明けられたことで人生が一変。さえない日々を一人で過ごしていた彼はある夜、バーで遊び人のジェイコブ(ライアン・ゴズリング)と知り合う。妻を忘れられないキャルに新たな人生を歩ませようと、ジェイコブは女性を紹介したり、ファッションの磨き方などさまざま助言を与えるが……。

あらすじ引用:YahooJapan映画

先入観ゼロで見るのが一番面白い作品ですが、
・『ラブ・アゲイン』という面白くなさそうなタイトル
・サエないオッサンにイケメンが恋のイロハを叩き込む、ラブコメ映画にありがちそうなストーリー
などの理由で、そもそも見ない人もいるんじゃないかと思います。
なので、本作がそんじょそこらのラブコメじゃないぜという事をお話ししましょう。
『ラブ・アゲイン』の最大の特徴は、いくつもの”ありがちなラブストーリー”が同時に展開される、メチャクチャ巧妙なストーリーテリングにあります。
「モテモテになって元妻を見返してやったぜ!」なんていう2chのまとめサイトみたいな話ではありません。いや正確に言うとそういう要素がないわけじゃないんだけど、あくまで主人公の行動理由の一個でしかなくて、実はストーリーの根本ではないのです。
主人公の周囲の恋愛模様が複雑に絡み合い、最終的に一つのストーリーに完璧に収束。
その様は圧巻の一言です。
さらに、“悪人がいない”事がなによりも素晴らしい。これホントすごい。
みんなただ誰かを愛そうとしているだけなのがわかる、丁寧な演出が繰り返されます。主人公から妻を寝とる間男ですら、真摯に恋をしているという印象からブレません。
所詮他人である誰かを、見ることも触ることもできない”愛”と呼ばれる何かで繋ぎとめようとする行為。あまりにも不確実で、バカバカしいその行いを、この映画は様々な角度からおもしろおかしく肯定してくれます。
ちなみに本作、原題は『Crazy, Stupid, Love』。「イカれてて、バカバカしい、愛」といったところでしょうか。
タイトルの通り、登場人物たちはいろんな奇行をします。見てるこっちが「んあ〜〜〜!!!やめて〜〜〜〜!!!」と言いたくなるような奇行です。すべて愛ゆえです。
もちろんコメディとしての魅力も抜群なので、ぜひ気軽に見ていただきたい一本です。
表現次第で説教くさくなってしまいそうなテーマを、あくまで軽妙に描いてくれます。惚れちゃう手腕だぜ。
「このシーンが面白いんすわ・・・」みたいな具体的な言及をしたいものの、ギャグも伏線に含まれている巧妙ぶりなので、なんも言えません。見て。

あとはライアン・ゴズリングが脱ぐんですけども。

ryan

ヤッッッッベ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
作中でも「ふざけないでよ!なによそのフォトショで修正したみたいな体は!」と女の子になじられます。
ライアン・ゴズリングは割と様々な映画で筋肉を見せつけてくれる(着てる服が薄着がちだから)のですが、個人的には本作が一番セクシーです。
全国3000億の”ちょうどいいマッチョファン”の皆様には別の意味でオススメです。
はい。
愛だの恋だのマッスルだの言ってきましたが、みなさまにおかれましては『ラブ・アゲイン』を見て、他人の恋も自分の恋も大切に生活を送ってください。
僕はその間に『レディ・プレイヤー・1』を観に行ってきます。
愛も恋もVRの時代です。

【そんなことよりライブのお知らせです】

4月30日(月・祝)
「This is party!!!」
会場:渋谷O-NEST 開場/開演 17:30 / 18:00
予約3000円 当日3500円(共に+1ドリンク)
出演:ワンダフルボーイズ/THE BOY MEETS GIRLS
オープニングアクト:空中カメラ
DJ:TMI/KOUHEI’king’NOZAKI

5月20日(日)
「シャッターチャンス」
会場:六本木VARIT
開場/開演 18:00 / 18:30
予約2500円 当日2800円(共に+1ドリンク)
出演:空中カメラ/キイチビール&ザ・ホーリーティッツ

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